-2018年4月28日読了時間: 2分イカのこと12月ごろから4月末にかけて産卵のため太平洋沿岸の地域に産卵に来るヤリイカは、春の味覚の一つ。 私が働く旅館では、この期間中に新鮮なヤリイカの活造りを出している。先日、このヤリイカのことを紹介する動画を任される機会があって、地元の港に取材に行って来た。早朝に出港した船を港で...
-2018年4月25日読了時間: 2分保田駅のショーウィンドウ保田駅の改札の脇には古びたショーウィンドウがある。細い丸太で骨が組まれ、駅舎の待合室の壁面に作り付けになっていて、側面は薄い漆喰の壁、庇が出ている。なかには1畳分のゴザが敷かれていて、天井は網代網になっている。ショーウィンドウというより飾り棚という風情。素朴でほのかに数寄感...
-2018年4月1日読了時間: 1分とある小さな桜並木古い観音堂に向かう道。急坂を上ると、尾根沿いに桜並木の道がある。 私がここを訪れたのは今から2年前、保田の地域調査でのことだった。生物学者・小泉丹は、昭和9年にこの場所から保田の景色を眺めていたことを日記に書いている。それがいったいどんな場所なのか実際に見てみようと思っての...
-2018年3月22日読了時間: 2分科学随筆っておもしろいなぁ科学随筆っておもしろいなぁと思っています。 文系の学生ながら本なんか学生時代には興味もなかったし、勉強というよりもギターをやったり海に行ったりなど、その都度興味のあるものばっかりに傾倒していました。そんな質ですので、科学随筆なんてまったくお門違い。当時の私が、タイムマシーン...
-2018年3月17日読了時間: 2分宇宙息子をつれて山に散歩に行った。急な坂道を登って、まだ咲いていない桜の並木のトンネルをくぐって、海が見えるところに出た。大きくても地面から2メーター以内の高さで世界を捉えている人間にとって、高いところに登って身を置くという行為は意義あることだと思う。...
-2018年3月14日読了時間: 2分また買っちゃったまたひとつ古い写真の絵葉書を買いました。今回買ったのは、保田の海岸で多くの人たちが板子乗りを楽しんでいるもの。 板子乗りは、大正時代や昭和戦前期に広く日本の海岸で一般に楽しまれていたという。確かに古い観光絵葉書には板子乗りに興じる人たちが写るものがあるんですが、それらの大抵...
-2018年3月9日読了時間: 1分近所の写真集ができあがりました昨年作った身辺郷土史の自作本「保養地保田 きすがうら事典」と「注訳 保田日記」に続いて、幼いころから親しんできた風景たちを集めた写真集を作りました。個人的には 3部作という感覚でいます。タイトルは「NEIGHBORING LIGHT」と名付けました。 #本作り...
-2018年2月22日読了時間: 1分あした、、家にいると、何かを描いたり、書いたりしている娘の姿を見かけることが多い。家庭や幼稚園での出来事を描いてみたり、平仮名やカタカナ、アルファベット、漢字みたいなものなど、何となく知っている文字っぽいものをずらずらと書いたりと、なんだかいろいろやっています。感じ取ったイメージと「...
-2018年1月11日読了時間: 1分家の近所の写真集つくってます先日完成した2冊の本は、地域にあった史実やエピソードを風化させないように、情報を書き留めたいという動機によるものでしたが、幼いころから慣れ親しんだ地域の風光を好んできた私は、一方で、地域の「質感」や「雰囲気」を理屈を抜きに表現したいなぁという志望も抱いていました。...
-2017年12月26日読了時間: 2分町の図書室に本を寄贈しましたきょう、数年来取り組んできた自作本『注訳 保田日記』と『保養地 保田きすがうら事典』の二冊を、鋸南町の図書室に寄贈させていただいた。 この町にはいわゆる「図書館」は無く、昔から中央公民館の一室が「図書室」になっている。図書室の本棚の一角には、郷土にまつわる本がおかれている部...
-2017年12月5日読了時間: 2分歩く 食べる 楽しむ 考える友人のK君夫婦が遊びに来た。学生の頃から10年来仲良くしている二人。うちの子どもたちをかわいがってくれていて、年に1.2回はこちらに遊びに来てくれる。 K君は学生の頃からひとり旅をするのが好きな質で、シベリア鉄道にのってヨーロッパに行ったり、キューバにいったりしていた。行く...
-2017年11月29日読了時間: 1分水仙1週間ちょっとまえからハウス栽培の水仙は売店に並びはじめた。一方、露地の水仙は葉がまだ短いものもあれば、かなり長くなって花を咲かせているのもちらほらあるといった様子。 数日前にたくさん水仙をもらったのでさっそく飾った。玄関とかテーブルとかにも置いてあるので、部屋ごとに香りが...
-2017年11月10日読了時間: 1分別荘と花弁すぐ近くにある別荘は、戦前からのもので著名な学者が建てたもの。普段草を掃除したり、窓を開けて風を通したりしている。 主のご家族から、年に数回、いついつに行き来ますと知らせの電話がかかってくる。その電話があると、その日までにまた庭を掃いたりして綺麗にしておく。到着の数時間前に...
-2017年11月5日読了時間: 2分二期倶楽部のこと栃木県の那須が好きだ。その理由の一番は、SHOZOに行くこと。次にリゾートの二期倶楽部の存在があることだったのだが、残念なことに今年の夏、二期倶楽部は30年にわたっての営業を終了したのだった。 二期倶楽部は那須山の麓の広大な森がその敷地になっていて、その中に美しい佇まいの建...
-2017年11月2日読了時間: 1分銀輪日和10月末は台風が来たり、冬並みの気温の日が続いたりと気候が安定しなかったのだが、ここ二日は快晴の日が続いている。このタイミングを見計らって、久しぶりにT君と鋸山にポタリングに行った。街中の路上でも数人、自転車乗りを見かけた。...
-2017年10月23日読了時間: 2分台風の高潮今回の台風は、とても波で遊べるようなものではなかった。 非常に大きい勢力を保ったまま日本に上陸したこの台風。そもそも進路自体があまり都合の良い波を運んでくるものではなかったのだが、むしろ問題は、台風の接近と満潮とが重なったことで、このあたりの海沿いでは、お年寄りでも初めて見...
-2017年10月15日読了時間: 1分ニューボード昨日、新しい板子が完成した。作ってくれたのは、親戚のTちゃんだ。センスと手先が大変優れている男で、BMXにスケートボード、特に家具作りはかなりのレベルに到達している大工でもある。すこし前から、ホームセンターで売っている桐板を加工して新しいのを作ってみようという話になっていた...
-2017年10月14日読了時間: 2分とあるお店隣の海岸に古い建物があって、知人がかれこれ2年くらい改装している。飲食店にするのだそうだ。 その建物は、少なくとも私が幼いころからはずっと空き家だった。一時カヤック体験の倉庫になったりしていたのを覚えているが、基本的に人の出入を見かけたことはなかった。永年目と鼻の先の海の砂...
-2017年9月15日読了時間: 1分波の中この前の台風の時は、保田海岸にもサーファーが集まっていて、サーフィンに向くような沖合で崩れる波がたっていた。板子乗りに適した岸辺で崩れる波はどうかと見にいくと、こちらもかなりいい形の波が割れていた。横滑りできそうなものや、場合によっては大きな輪っかのある、中に入れそうな波も...
-2017年8月16日読了時間: 1分板子乗りとご先祖さまこの夏は、合間を見て板子で波乗りを楽しんでいる。その板子をめぐって、私のちょっと遠いご先祖が関係していた。 大正時代にひとりの警察官が保田に赴任してきた。秋田藩の書家の家に生まれたその人は警察官でありながら古式泳法や遊泳術の師範だったという。保田に赴任してからは、保田の小学...