この夏は、合間を見て板子で波乗りを楽しんでいる。その板子をめぐって、私のちょっと遠いご先祖が関係していた。
大正時代にひとりの警察官が保田に赴任してきた。秋田藩の書家の家に生まれたその人は警察官でありながら古式泳法や遊泳術の師範だったという。保田に赴任してからは、保田の小学校の児童らに水泳を教えたこともあったという。その人は、大正3年に『新式游泳術独習』という泳ぎ方の本を著していた。この本は国立国会図書館に所蔵されている。警察官の子どもたちは保田に生まれ育った。私の親戚の娘と、この警察官の長男が結婚した。墓は家のすぐ近くにある。
この夏、板子乗りをやるようになってからこのことを思い出して、本を読んでみたら、「浪乗り」という項目で板子乗りのやり方が紹介されているではないか。なんと奇遇。
先日その人のお墓参りをして、墓前で手を合わせ、板子乗りをやってることを報告しておいた。
これも、保田の歴史調査でのこぼれ話だ。
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