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銀輪日和


10月末は台風が来たり、冬並みの気温の日が続いたりと気候が安定しなかったのだが、ここ二日は快晴の日が続いている。このタイミングを見計らって、久しぶりにT君と鋸山にポタリングに行った。街中の路上でも数人、自転車乗りを見かけた。


今回は彼のロードバイクを使って坂道を登り切ってみようということになった。若くてロードバイクに慣れた彼はグイグイ坂を攻めていった。




料理とゲームとファンタジーを愛する彼は、面白いことを言っていた。というのも、、ゲームというのは限られたデータ容量の中にその世界を作らないといけないから、例えば町を描くにしても地形を凝縮して移動時間を短くする必要があるのだという。

「島と海と町と山がこれだけ密になっているこの町は、ファンタジーの世界に片足を突っ込んでいるようなもんですよ。」


風になる


山を下った後は家でコーヒーを淹れて、菓子と一緒に浜に持ってって乾杯。この間の台風で岸辺には細かいゴミが少なくて座り心地もよかった。砂は朝から季節外れに強い日に照らされて温かく、海も銀色に輝いていた。



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