甥っ子姪っ子と子どもたちを連れて、家族と山の方に花見に行った。
風もなく暖かい陽射しだった。最近はウイルスの話題ばかりで、まったく大人も子どもも息が詰まる。
このあたりには冬場、水仙がたくさん咲くが、さすがにこの時期ともなると花はもう枯れていて、道端や土手は葉だけになっていた。
一帯を見回すと桜はまだまだ4分咲き程度だったが、たまたま登った坂の上にあった一本が割と賑やかに花をつけていた。これはちょうど良いと、布を引いて、持ってきた弁当を出して皆で食べた。
桜下で茶を飲むと、子どもたちが僕も私もとねだってくる。
小杯をもつ子どもたちの小さな手が、なんとも可愛らしかった。
自分の分も何杯かやって、寝ころんで少し寝た。
目を開けると、すぐわきの土手に水仙が咲いていた。帰り道でもこの他に水仙を見かけることはなかった。
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