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町の図書室に本を寄贈しました


きょう、数年来取り組んできた自作本『注訳 保田日記』と『保養地 保田きすがうら事典』の二冊を、鋸南町の図書室に寄贈させていただいた。

この町にはいわゆる「図書館」は無く、昔から中央公民館の一室が「図書室」になっている。図書室の本棚の一角には、郷土にまつわる本がおかれている部分があって、そこに収蔵されることになった。これで、自分のまとめた内容をご覧いただける場所を確保することができた。

特段、歴史に秀でたわけでもなく、なおかつ物を書く仕事でもなく、ましてや郷土史なんて門外漢な私。しっかりとした郷土史の蔵書に並ぶと大変恐縮。しかし、本を手に取ったことが、保田の風土やものごと、なにかしらの興味をもつきっかけになってくれたらうれしいです。

この図書室は近所にあって、中学から高校にかけてたまに歩いて自習しに行っていた。開館時間に行って一番乗りの間は集中できるのだが、ひとり、またひとりと利用者が入室してくると、たいてい中年のおじさん方と長机に相席になってしまったりして全然集中できなかったのを覚えている。当時は、ひんやりとしたリノリウムの部屋に古めかしい本が並んでいて、活気を感じる図書室ではなかった。そういえば、そんな中で、気に入った写真集があったっけ。たしか高校生のころ、音楽のブルースに興味が出たころに見つけた写真集。アメリカ南部で生活している人たちのスナップショットやポートレイト集。気に入ってコンビニで拡大コピーして部屋に貼っていた。あれ、今考えたら間違いなくベンシャーンの写真集だ。まだあるかな、こんど探してみようと思う。

..脱線しましたが、現在の図書室は、当時とはまるっきり雰囲気が変わっている。部屋の広さは変わらないが、活気がある。壁の低い位置に子ども用の絵本が配されていたり、マリメッコのようなポップで明るいイメージが手作りで貼ってあったり、なんだか気分がいい。新刊蔵書は書店のような感じでコメントと付きで紹介されていたりと、職員の方たちの手作り感が、こじんまりとした空間と相まってて、血の通った雰囲気ができているように感じる。今日伺った時にも職員さんが手作りしたカワイイ案内表示を施設内の廊下に配置しているところだった。

年明けには図書室の隣に子どもたち用の屋内広場ができるという。うちの子たちも楽しみにしているようです。

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