4年ほど前から始めてきた保田の古い別荘文化や海浜保養地としてのエピソード収集。地域の高齢者20人弱にいろいろと話を伺ったり、国立国会図書館関連書籍にあたったり、インターネットで情報を集めたりと取り組んできた。わかっていることを一度本の形にまとめておこうと、製作を開始したのが3年前、情報収集と並行して進めてきた。完全に自作で、ひとまず10部形にした。関係者などに見てもらって、修正事項を手直しして完成とするつもりだ。
高齢者の話す昔のことは、毎回とても刺激的だった。自分が幼いころから知っている「おじいさん」「おばあさん」の家におじゃましてお話を伺う。よく家に遊びに行った幼馴染のおばあさんは、「私はここの風景が大好きでもう80年生きてきたよ、こんないいところ世界のどこに行ってもきっと無いよ」などとしみじみと語った。感動を覚えるのと同時に、世代を超えて地域の良さを伝えて行くことの大切さを感じとった。
私の調べてまとめたことは、身辺の郷土史で、その範囲は広いとは言えない。たとえば隣町でも、都市近郊の海浜避暑地では、似たような文化的エピソードはきっとある。そういった意味では、特別ではないかもしれないが、まぎれもなく保田という小さな町にしかないことなのだ。
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