南房総は観光名所どうしがあまり近距離にないせいか、現在観光に来る人はマイカーとかレンタカーを使ってが一番多い。あとは高速バスと鉄道。高速バスは、新宿や東京駅、横浜からの路線があって、40分に一便くらいのペースで出ている。鉄道のJR内房線は一時間に1本のペース。都会から来る人を迎えに行くと、「本数の少なさにびっくりしました」という人もいる。以前は館山まで快速とか特急が走っていたが、3年くらい前までには、君津駅以南まで来る快速はなくなってしまったし、特急も減便されほぼ走っていない。
昔、保田や館山に大勢の人が海水浴に訪れるようになったのは、大正6年以降の鉄道開通によるところが大きかったが、100年たって真逆になった。時代のながれだし悪いことではないと思う。現代の旅行者にとっては車の方が小回りがきくし、鉄道や道路を作る事業主も、その先に陸地が伸びない房総半島の先っぽには大きな投資はしようなんて思わないだろう。東京から高速道路が南房総にちゃんとつながったのは9年前。ここ最近のマイカーで南房総の旅行を楽しむ人たちはこのころから増えてきた。しかし、この高速道路は今でも南半分は片側一車線の道で、ようやく二車線にしましょうという感じ。
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