午前10時過ぎ、車力道ルートを進み晴天のあたたかい鋸山山頂に着いた僕らは、コーヒーをいれて2時間ほど話をした。その間、目の前にはゆっくりとトンビが旋回しながら飛んでいた。
一緒に登ったのは、博多出身の友人。7年近く前に沖縄のドミトリーを訪れた時、一日一緒になったのが縁。
振り返ると、初めて会った時はたくさん話しはしなかったけど、なんだかんだで2年に一度くらいのペースで顔をあわせ「久しぶりの気がしないよな」なんてことを毎回言っている。
趣味の多い彼は山登りをすると発想がわくといって、このところ楽しんでいるらしい。
一方私はいわゆる「登山」というものににあまり惹かれる質ではないが、このところは身近にある山というか土地の起伏や身体的に感じたいと思っていた。そんな動機が重なり、山頂でお互いに好きなコーヒーを飲もうかということになった。
頂上では鋸山の景色や、仕事、写真や美術、サーフィン、スケートボード、沖縄のこと、福岡の事など、、色々な話をした。
「山は、どういうわけかすれ違う人と挨拶をしたくなるんよ。」という彼の言葉が印象的だった。日常生活でもそんな心持でいたいものだ。
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