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映画『Caravan to the future』上映会
​&デコート豊崎アリサさんサイン会

2024年3月21日。フランス・アフリカ・日本を拠点に活動するデコート豊崎アリサさん(ジャーナリスト、ドキュメンタリー作家)をお迎えして、初監督作品caravan to the futureの上映会を開催。上映後は区々往来の倉持政晴さんとアリサさんとの対談形式で、サハラ砂漠の遊牧民トゥアレグ族の文化や彼らを取り巻く社会についてのトークライブを行いました。

トークライブでは2006年にアリサさんが設立したサハラの環境問題や遊牧民を支援するアソシエーション・「サハラエリキ」が提供する砂漠の旅「エリキ・ツアー」を紹介。参加者から多数の質問が寄せられました。​​

デコート豊崎アリサ

ジャーナリスト、写真家、ドキュメンタリー作家。アフリカ大陸サハラ砂漠西部に生きる遊牧民・トゥアレグ族を支援する団体「サハラ・エリキ」代表。父はフランス人、母は日本人。幼少期より冒険家の父親とともにアフリカ大陸をはじめとした各地を旅する。

2016年にサハラ砂漠の交易路を4か月かけて横断する塩キャラバンの日常を追った映画「Caravan to the Future」を発表。同作はアフリカ、ニジェール北部のアイール山脈からテフレ砂漠を横切り、ナイジェリアを目指すトゥアレグ族のキャラバン隊の過酷な旅に同行した本人によるドキュメンタリーフィルムである。撮影はラクダの背中に乗せた小型ソーラーパネルの電力を使用して継続された。

今回は、2022年春に上梓されたアリサさんの著作トゥアレグ 自由への帰路」の出版を記念してのイベント。日本、フランス、アフリカと3つの拠点を往来し20年以上にわたる取材から見えてきたトゥアレグの実態と魅力、「本当の自由」を伝える一冊です。北条文庫でも販売しています。

パリで生まれ育ったアリサさんは幼少期、冒険家の父親にん連れられ世界を旅しながら「本物の世界はどんどんなくなっているから、早く旅に出ないと!」という言葉を聞いて育ちました。日本で働いて数年が経った20代の頃、アリサさんは日本社会に疑問と息苦しさを感じ絶望の日々を送っていたといいます。その時、父親から誘われたサハラ砂漠への旅を機に砂漠の環境と人の営みに魅了され同地への旅を繰り返すようになり、トゥアレグ族との交流を深めていきました。

対談形式のトークライブでは、多難な歴史の中で醸成されてきた伝統的なトゥアレグの風習や、近代化によって失われつつある営みなど、トゥアレグの文化・社会の実際を紹介。砂漠という美しくも過酷な環境で生きる人々に芽生える精神や矜持に触れ、人と自然環境がひとつの循環システムとして機能しているという一言が印象的でした。(北条文庫・前田)

​-イベント概要-

■トーク出演

デコート豊崎アリサ(聞き手:倉持政晴/区区往来

■上映作品

『Caravan to the Future』

(2016年製作/60分/フランス)

□会場 :書店・北条文庫 千葉県館山市北条1625−25

□日時:2024年3月21日(木)

18:00開場/18:30開演

​□協力:区区往来

-TIME TABLE-

18:00  開場・受付

18:30   Caravan to the Future 上映

​19:45   トーク&サイン会

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